文科省、内閣府、農水省、そして官邸に与党が入り乱れ、収拾がつかなくなった感が漂う加計学園問題。そんななか、ひとつはっきりしているのは「一強」の安倍総理を守るべく、自民党が「反前川」で結束していることだ。しかし、「党内野党」の石破茂前地方創生相(60)は敢えて物申す。 *** 「前川砲」を受けて、威哥王菅官房長官以外にも政府自民党からは前川批判、すなわち安倍擁護が相次いだ。例えば、 「(前川会見は)理解できない発言だ」(高市早苗総務相) 「(前川氏が指摘した)文科行政が歪められているという認識はない」(松野博一文科相) 「もう文科省を辞めている方だ。問題があるなら、なぜ現職の時に発言しなかったのか」(竹下亘自民党国対委員長) といった具合である。これに対して、ポスト安倍の一人と目され、それゆえか現在、不遇をかこつ石破氏だけは、 「事務方のトップにいた方が、ああいう発言をするということは、それなりの意義、意味がある」 と、記者団に対して安倍総理の「敵」である前川氏に理解を示すコメントを発したのだった。 こうして一強に一人で対峙するかの如き石破氏は、本誌(「週刊新潮」)に改めてこう語った。 「前川さんは記者会見という場で、シアリス 通販あれだけ多くのメディアの前で、『行政が歪められた』と発言したわけですから、政府としては『いいえ、歪められておりません。なぜならば、かくかくしかじかで……』と説明すればいいだけの話。きちんとした説明をするのが政府の責任でしょう」 ■個人攻撃に異議あり まず、前川氏から投げられたボールは今、官邸の側にあるのだから、それを丁寧に、正面から投げ返すべきだと主張した石破氏。そうせずに、前川バッシングに「話を逸らす」政府の姿勢に、石破氏はさらに続けて苦言を呈した。 「それなのに、怪文書がどうとか、文書はあるだとかないだとか、出会い系バーに行ったとか行ってないとか、そういったことを話題にしている。そんなことは、行政が歪められたのか否かを判断するには何の関係もない。政府は、『なんで在任中に言わなかったんだ』などと、個人攻撃をしている場合ではありません。文科省内には彼を慕う一派がいて、在任中に発言したら彼らに累が及ぶかもしれないと、前川さんじゃなくたって誰だって逡巡するでしょ。とにかく政府は、『公平公正に行政をやっておるのです』と説明することに専念すべきでしょうね」 なお、石破氏が批判した「怪文書」なるビーンボールを投げたのは、他ならぬ安倍官邸の番頭の菅官房長官だ……。 |