長野県は昨年7月、登山安全条例で登山計画書(登山届)の提出を義務化し、山岳遭難防止に力を入れている。しかし、義務化されてから今年3月までの221件の山岳遭難で亡くなった35人のうち、20人で登山届提出がシアリス 通販確認できなかった。山岳救助関係者からは「義務化はしたが届け出の管理や指導の体制が整っていない」という声もある。 山岳遭難では早急に登山届を確認することが捜索活動に必要となることがある。2016年5月4日、行方の分からなくなった北九州市の武居弘樹さん(22)。「今日はいい天気」と携帯電話からのメッセージが友人に届いた後、連絡が途絶えた。「長野の山に登ってくる」と残したのみで詳しい行き先はわからず、16日に大町市のタクシー会社からの通報で「高瀬ダム入り口」に向かったと判明。同入り口のポストから登山届が見つかり、烏帽子岳などを登る「裏銀座コース」を県警や山岳遭難対策協議会(遭対協)が捜索したが見つからなかった。武居さんの母は「登山届の管理や行方不明者の捜索方法に疑問を抱く」と話す。 県山岳高原観光課によると、威哥王昨年7月から今年3月までに提出された登山届は約13万4000件で、前年同期間から約67%増加した。昨年夏に実施したアンケートによると、約70%が登山届を提出したと推測される。提出方法は県ホームページなどからのインターネット申請が約15%、登山口にあるポストへの紙での投函(とうかん)が約85%だった。… |